この間レンタルしたLoxia 2/35がめちゃくちゃ良かったのでレビューします。
LoxiaシリーズはZEISSのEマウント用MFレンズです。
もともとTouit 1.8/32の描写が好きだったこともあり、フルサイズに移行した時もZEISSのレンズを買おうとは思っていたのですが、
MFレンズを使える自信がなくLoxiaは候補から外していました。
そんなわけでフルサイズ最初のZEISSレンズとしてBatis 2/40を購入したわけですが、なんか写りがあっさりしてる・・・?
他のZEISSレンズも試してみたくなり、今回焦点距離の近いLoxia 2/35をレンタルしてみました。
〇外観・操作性
なんといってもコンパクト。重量はBatis 2/40より若干軽いくらいですが、体積はかなり小さいです。その分密度が高いのでずっしりとはしています。
心配していたMFですが、使ってみるとすぐに慣れました。AF任せにしない分、撮れ高はむしろ上がったような気もします笑。ピントが勝手に動かないというのが意外と使いやすいです。
〇解像
解像力にはそれほど期待していなかったのですが、十分にシャープ。解放だと若干ピント部が滲むときもありましたが、全然気になりません。
エッジの描き方が特徴的かも。線が細いというか、もはやない。エッジの誇張感がないのですごくリアルに写る気がします。
中央部分、変にぎすぎすせず葉っぱの一枚一枚を繊細に描写しています。ぜひ拡大してみてください。
α7III+Loxia 2/35 35mm f4.0 1/80
建造物の写りも独特。解像「感」はそれほど感じない。でも解像はしている(?)
α7III+Loxia 2/35 35mm f6.3 1/1000
〇描写
撮って出しの状態ですでに完成されている感じがします。普段はraw現像してますが、このレンズだと撮って出し以上に良くできるイメージが湧かないんですよね。
光の描き方が良く、「いいな」と思った光をそのまま再現してくれます。
これなんかまさにそう。
α7III+Loxia 2/35 35mm f3.2 1/50
立体感もすごいです。ちゃんと近くのものが近くに、遠くのものが遠くに見えます。
α7III+Loxia 2/35 35mm f2.0 1/100
この木のリアルさ、驚きました。(ちょっと手振れしてるかも)
α7III+Loxia 2/35 35mm f4.0 1/20
〇発色
濃厚だけど派手ではない絶妙な色が出ます。普段は緑色を編集でいじることが多いのですが、このレンズは最初から理想の緑色が出ます。
色再現もかなり正確。
α7III+Loxia 2/35 35mm f2.0 1/40
エッジの誇張感のなさ、光の描き方、正確な色再現が相まって、被写体をそのまま切り取ったような写りをしてくれる印象です。
近いうちに購入してしまいそう…
最後に作例をいくつか載せておきます。
車体の艶がいいですね。
α7III+Loxia 2/35 35mm f5.0 1/200
α7III+Loxia 2/35 35mm f2.8 1/2000
真ん中の木、めちゃくちゃリアルに写っています。
α7III+Loxia 2/35 35mm f2.2 1/25
影になった落ち葉の描写に驚きました。
α7III+Loxia 2/35 35mm f2.2 1/100
biogonの名の通り(?)、まるでそこにあるかのような生き生きとした描写のレンズでした。